表と裏が同様に染まる「反応防染」
風呂敷には様々な染色方法があり、用途に合わせた染める方法を
選ぶことができます。その方法によって価格などが異なってきます。
染る方法によって対応する生地を選ぶものやコストによる選び方、
再現力から選ぶなどお客様の用途によって選ぶことが可能で
記念贈答用や物販用など様々な用途に使うことができるようになります。
伝統的な風呂敷の染め方としてあげられるのが「反応防染」というやり方です。
反応防染とは、染色を行うときには防染糊というもので染料が染み込まない部分を
作ることで染分けをして、デザインを表現する製法になります。
風呂敷の素材はいろいろなものがありますが、素材本来の持っている
質感を損なわないのが特徴です。
品質をこだわりたい、というときにはオススメの方法と言えます。
反応防染の特徴としては、高い裏抜け具合も挙げられます。
繊維の内側から染めることができるため裏抜け率が高く、反転した表のデザインが
発色良く裏からも見える仕上がりで出来上がります。
この染め方だと繊維を染めるっため精密な再現はできませんが、再現性は十分に得られます。
また、素材そのものの質感があるためシルクなどの繊細な素材を使うことができ、
記念品や贈答用に向いているのが特徴です。
このような特徴があることから、繰り返し洗濯しても色落ちがしづらいというメリットもあります。
いろいろな特徴がある染め方ではありますが、その分手作業で作るため制作期間が長くなってしまう、
高級仕上げのため価格は他の製法よりも高めというデメリットもあります。
風呂敷の染色方法はいろいろなものがあり、反応防染以外にも版数を増やすことのできる
反応染め、低価格でオリジナルのものを作りやすいダイレクト印刷、タオルのような固さになりますが
写真のようなフルカラー表現などのできる昇華転写捺染などが挙げられます。
素材や価格、用途などに合わせて染め方は選ぶことができるため、自分の希望する染め方をすることが大切です。